お昼ご飯

「こっちに来るなら、昼ごはん一緒に

いこうか。」


今週はクライアントとの打ち合わせが

彼の会社の近くであり、彼にランチに

連れていってもらった。

お店に向かう途中、


やべぇ。

という彼の視線の先には、


彼の会社の人が2人、こちらに

向かって歩いてくる姿があった。


私たちは繋いでいた手をパッと離す。


けれど私は打ち解けた雰囲気を

変えることはない。

彼も動じはしない。


すれ違ってふふふっと笑ってしまう、私。


「大丈夫〜?」

と尋ねるも、彼も


「大丈夫でしょうー。

きっと仕事の相談だと思ってるよ。」

という。


彼が女性とお昼に行くのは珍しいこと

ではないから、大丈夫なのでしょう。


いった先は彼と私のお気に入りの

お寿司やさん。

カウンターに肩を並べ、いつものを

彼が頼んでくれる。

ちなみにこのお寿司やさん、以前は

彼の会社の人がカウンターの並びに

座っていたこともあった。


寒いなか歩いて来たので

カウンターでピタッと彼に寄り添い、

熱い煎茶をいただいてホッとする。


そんなとき彼は満足そうに

優しい目で私を見つめてる。


私はその視線に気がつかないふりをして、

ぼーっと板さんの動きや、

前に並ぶ日本酒を眺めてるのが好き。


彼が心置きなく私を見つめられるから。

(ちょっと恥ずかしいけれど、とても幸せ。)