薬指の指輪

ここ2週間ほど、あるプロジェクトで

他部署のAさんとよく一緒に働いていました。


Aさんはフレンドリーだけど、

女性だからといって対応を変えることはない人。

いつでもニュートラル。

たぶん同い年くらい。

アメリカ西海岸とかにいそうな

カジュアルな格好をしたイケメン。

女っ気はない。妻子持ちだからでしょうか。


スタンディングで向かい合って

ミーティングしていた何日めかの朝。


PCをパチパチしてると、

突然Aさんが


「こうさんの指輪、すごいですね〜。

すんげーキラキラしてる。

高そーっすねぇ。」

と、私の薬指の指輪を話題にした。


えっ、そんなのに興味持つ人じゃないよね?

とビックリしてしまって。


スタンディングのライトが

ちょうどあたって眩しかったのかな?

などと考えながらも

あまりにも不意打ちだったので、

気の利いた返しはできなかった。


つまらない女をやってしまった。

めずらしくAさんが

仕事以外の話をしたのに。



褒めてもらったこの指輪は

彼からプレゼントされたものなんです。


もともと婚約指輪ではないのですが、

ダイヤにとても輝くカッティングが

施されていて、キラキラまばゆい。


これまで何度も

あのさ、それって…。婚約指輪?

と周りに間違えられてきました。


銀座でデートしていた春

彼が私にプレゼントをしたいんだ。

と突然いってくれて。


いろいろ見て歩くも、ピンと来ない。

あるジュエラーに入り

ショーケースに目立つように飾られていた

指輪を見た瞬間


2人ともこれ!と気に入って。


彼が

「こうにあげたかったのはこれだよ」

といってプレゼントしてくれたもの。


デザインも、

プレゼントしてくれた時の

私たちの興奮した様子も、

彼の誇らしげな顔(笑)も…

すべて含めて気に入っています。✨


会社では彼はいないと言っている私。

同期からは

「こうちゃん。

そんな指輪つけてたら男の人寄ってこないよ。

彼アリと思われちゃう。

外しなさい。」と忠告されています。

でも外せない。

だってお気に入りなんだもの。



彼と私。

今はまだ、焦らず

お互い独身のまま

おつきあいしていければ

いいかなと思っています。


私は20代のあるときから

結婚願望はなくなってしまって。


でも、彼とは

そのうち一緒になりたいって思う。

彼も私との生活を望んでくれている。


一方でまだ早いとも思う。

これまで1人で生活してきたし

誰かと暮らすことにドキドキする。

彼の環境が落ち着くのなども

もう少し時間がいるでしょう。


きっとそのうち一緒になる。

今は少しずつ少しずつ。



そのときはきっと、

婚約指輪をプレゼントしてね。


婚約指輪をスキップして、

結婚指輪でもいいです♡


あの指輪みたいな

ワクワクの思い出が増えるといいな。

幸せを上書きしたい

先月は誕生日がありました。

彼も私も。


2日違いなのですが、

お互い


自分の誕生日はしなくていい。

相手の誕生日を祝いたい。


と毎年主張します。


結局いつもどおり

1日おきにお祝いしました。


でも今年は心から楽しめました。


いっぱい

幸せを感じることができました。



昔は、無理してでも必ず

私の誕生日をお祝いしてくれる彼に

心から喜べないときがあって。


こんなふうに…



☆☆☆


私の誕生日に

いくら頑張って時間を作って

数時間、会いにきてくれても

たとえ素敵なプレゼントをくれたとしても


昔 独身の恋人が

車で迎えに来て

1日中お祝いしてくれた

あの誕生日を超えることはないんだよ


その恋人が

ノープランで花束だけを

車に乗せてやってきていたとしても



あなたは1,000%の愛情を

私に注いでくれてはいるけれど



限られた時間のお祝い

そのあとあなたはどこに帰る?


不倫だってことが

ズキズキ心を刺すから



☆☆


とにかく切なかった。

満たされなかった。


辛いのは私だけじゃない

辛いと言っていい立場でもない

でも 幸せと辛さがごちゃまぜだった


不倫て。


少しずつ、幸せな思い出で

上書きしていけるといい。

センチメンタル

私がおいしいたこ焼きが食べたい!といって。


評判のたこ焼きを食べに郊外までドライブしたあの日。

私は新しいミニ丈のワンピースを着てた。

薄曇りだったその日は風が少し冷たくて。


焼いてるのを待っているあいだも

あなたは路駐した愛車のことが心配で、そわそわしてたね。

しまいには車を取りに戻ってしまって。

1人でたこ焼き屋さんの列に並ぶ私。。


あの車好きだったな。

車体が低くて、乗りにくいあの車。

陽が落ちると青く浮きあがるスピードメーター。

黒いダッシュボードとスタイリッシュなコントラストをみせてて。


車内はいつもロマンチックだった。

私のお気に入りのUSのシンガーの曲。


運転中、彼が前をみつめたまま

私の手の甲にくちびるを優しくおしつけるのが

たまらなく好きでした。


洒落たデザインのあの車…

あなたらしかった。


今も街中で見かけると思い出すよ


お店のおじさんが

飛行機がみえる眺めのよい公園を教えてくれて

私たちそこを目指したんだよね。


それなのに、とってもフラットな広場に着いてしまって。眺めなんてなくて。笑


あれー?なんて笑いあったあと

まぁいっか!とふうふうして食べたんだ。

念願のたこ焼きを。


私には1つ1つが大きくて、すぐお腹いっぱいになっちゃったのだけど。

あなたも苦しそうだった、それなのに

こう〜しようがないなぁといって

頑張って引き受けてくれて。


おいしいたこ焼きがテーマだったのに

おいしさよりも苦しさが上回っちゃって。


それでも幸せな気持ちで満ち足りてた。


若い家族連れがいっぱいの公園をお散歩するのも。

ベンチで丈の短いスカートを気にしながら

たこ焼きを食べるのも。

苦しいっていう感想に2人笑いあったのも。


あなたとのドライブはいつもそんな感じ。

心がほんわり。

もう何年も前の思い出。

なんだか思い出しちゃった。


お元気ですか?


あなたはいい人みつけて結婚したのかな。