幸せを上書きしたい

先月は誕生日がありました。

彼も私も。


2日違いなのですが、

お互い


自分の誕生日はしなくていい。

相手の誕生日を祝いたい。


と毎年主張します。


結局いつもどおり

1日おきにお祝いしました。


でも今年は心から楽しめました。


いっぱい

幸せを感じることができました。



昔は、無理してでも必ず

私の誕生日をお祝いしてくれる彼に

心から喜べないときがあって。


こんなふうに…



☆☆☆


私の誕生日に

いくら頑張って時間を作って

数時間、会いにきてくれても

たとえ素敵なプレゼントをくれたとしても


昔 独身の恋人が

車で迎えに来て

1日中お祝いしてくれた

あの誕生日を超えることはないんだよ


その恋人が

ノープランで花束だけを

車に乗せてやってきていたとしても



あなたは1,000%の愛情を

私に注いでくれてはいるけれど



限られた時間のお祝い

そのあとあなたはどこに帰る?


不倫だってことが

ズキズキ心を刺すから



☆☆


とにかく切なかった。

満たされなかった。


辛いのは私だけじゃない

辛いと言っていい立場でもない

でも 幸せと辛さがごちゃまぜだった


不倫て。


少しずつ、幸せな思い出で

上書きしていけるといい。

センチメンタル

私がおいしいたこ焼きが食べたい!といって。


評判のたこ焼きを食べに郊外までドライブしたあの日。

私は新しいミニ丈のワンピースを着てた。

薄曇りだったその日は風が少し冷たくて。


焼いてるのを待っているあいだも

あなたは路駐した愛車のことが心配で、そわそわしてたね。

しまいには車を取りに戻ってしまって。

1人でたこ焼き屋さんの列に並ぶ私。。


あの車好きだったな。

車体が低くて、乗りにくいあの車。

陽が落ちると青く浮きあがるスピードメーター。

黒いダッシュボードとスタイリッシュなコントラストをみせてて。


車内はいつもロマンチックだった。

私のお気に入りのUSのシンガーの曲。


運転中、彼が前をみつめたまま

私の手の甲にくちびるを優しくおしつけるのが

たまらなく好きでした。


洒落たデザインのあの車…

あなたらしかった。


今も街中で見かけると思い出すよ


お店のおじさんが

飛行機がみえる眺めのよい公園を教えてくれて

私たちそこを目指したんだよね。


それなのに、とってもフラットな広場に着いてしまって。眺めなんてなくて。笑


あれー?なんて笑いあったあと

まぁいっか!とふうふうして食べたんだ。

念願のたこ焼きを。


私には1つ1つが大きくて、すぐお腹いっぱいになっちゃったのだけど。

あなたも苦しそうだった、それなのに

こう〜しようがないなぁといって

頑張って引き受けてくれて。


おいしいたこ焼きがテーマだったのに

おいしさよりも苦しさが上回っちゃって。


それでも幸せな気持ちで満ち足りてた。


若い家族連れがいっぱいの公園をお散歩するのも。

ベンチで丈の短いスカートを気にしながら

たこ焼きを食べるのも。

苦しいっていう感想に2人笑いあったのも。


あなたとのドライブはいつもそんな感じ。

心がほんわり。

もう何年も前の思い出。

なんだか思い出しちゃった。


お元気ですか?


あなたはいい人みつけて結婚したのかな。

明けない夜はない

駅へ向かう

道の途中で

抱き寄せられて

そのまま頬と耳にキスをされた



こう。

ありがと。

ありがとうね。



奥様が離婚を拒否して


不倫という関係に

私は限界だった


彼も私の辛さを考えると

別れたいと私がいえば

引き止めることはできないと考えていた



愛してるけれど

不倫であることを我慢しながら

続けるのは苦しい


別れるための話し合い


別れようと思った



けれど、できなかった




その帰り道の、彼からのキスと

「ありがとう。」


心に染み入りました。



別々の家に帰ることを思ってでしょう

彼が


疲れたな…


と呟いた


すかさず、


こうが別れ話したから?ごめんね!

と明るくとぼけてみせたけれど


人生に。


って本気の返しをされた



わかってるよ

これまで仕事でもプライベートでも

弱音を吐かなかったあなた


辛いのは私だけでないよね

むしろあなたのほうが大変


奥様との別れ話がこじれて

家に帰っても針のむしろであること。


彼の愛情を取り戻そうと

彼をきつく束縛するようになった奥様。


思い通りにならない人生。



私があなたの妻なら

ゆったりとした夜を過ごして欲しい


経営者ゆえの大変なことも

ご飯を一緒に食べながら

聞いてあげたい


彼の人生を幸せな気持ちで

いっぱいにしてあげたい



そう

あの夜

私は気持ちを再認識しました


そして

明けない夜はない



あの夜があったから

今がある


待っててよかった

彼が頑張ってくれてよかった



彼に出会えたことと

彼が私にしてくれることの

1つひとつが


私にとって大切なプレゼント


私もたくさんプレゼントしたい